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公演情報

 旋風計画 第13公演

 

 

『わたしを、褒めて』

 

 2016年10月26日(水)~30日(日) 

 at 中野 ザ・ポケット

   

 脚本・演出 

 高羽 彩(タカハ劇団)

 

 

CAST(予定) 

 竹村 彩子 平野 菜摘 

 嶋田 健史 寺西 一斗 

 武田 佳奈 森 弥恵 

 齋藤 有里 田渕 瀬那 

 中﨑 正人 藤本 康平  

 武田 竹美 
 有川 マコト

 

 

 

TIME TABLE

 10月

 26日(水)19:00

 27日(木)14:00/19:00

 28日(金)19:00

 29日(土)14:00/19:00

 30日(日)14:00

 

詳しくは『公演情報へ!

平野 第13回公演『わたしを、褒めて』の座談会を始めたいと思います。
   今回は脚本・演出にタカハ劇団より高羽彩さんをお招きしました。

四人 よろしくお願いします!

平野 こちらは出演者の皆さんです!

高羽 めちゃめちゃ原稿読んでる(笑)

 

一同 (笑い)

 

嶋田 すごい棒読みになってる!

 

高羽 座談会なのに(笑)

 

一同 (笑い)

平野 司会を勤めますのは、平野菜摘です!

 

一同 (笑い)

平野 今回は再演ですが、タカハ劇団の初演の時の、

   キャストの皆さんの雰囲気を教えてください!


高羽 基本的に、タカハ劇団は劇団員がいない、ユニット

   公演なんです。なので、本当に自分が出てほしい

   人、一緒に稽古場にいたら楽しいだろうなーって

   思う人を集めてます。
   だから自然と、楽しい稽古場になります。なので、

   みんなけらけら笑いながら楽しそうにやってくれて、

   笑いの絶えない稽古場だったなーっていう記憶で

   すね

嶋田 脚本は、当て書きされてるんですか?


高羽 基本的に当て書きになることが多いです。あらす

   じとかはキャスティングの時に、各役者さんに渡し

   てるんですけど、結局書き始めるのがキャストが

   全員決まってからになるので、もうそうなると必然

   的に当て書きになりますね。その人のキャラクター

   らしいことをやらせるというよりは、この人にこうい

   う芝居させたらなんか面白そうだな、みたいな感じ

   で当て書きしてます


一同 (相槌)


高羽 とはいえ、『わたしを、褒めて』のキャラクターは、

   ほぼモデルがいるので、初演の時は割とモデル

   の人っぽい人を逆に当て込んでキャスティングし

   たかもしれない


一同 (笑い)


高羽 作中に、演出助手の役っていうのが出てくるじゃ

   ないですか。あれの初演の時の役者さんは、本当

   にその演出助手の人と見た目もすごい似てたし、

   その役者さんもそのモデルになってる助手のこと

   を知ってるんで、物真似とかして(笑)


一同 (笑い)


高羽 癖とか真似して演じたりしてくれて、相当似てまし

   たね(笑)

―このメンバーでどうバランスよく

 キャラクターを作っていくかを1番考えた

平野 今回のキャスティングはどうやって決められたんで

   すか?


高羽 演じる人が全然違うし、役者さんも年齢がとにかく

   若いので


平野 そうですね
 

高羽 初演の時の役者の雰囲気っていうのを忘れて、こ

   のメンバーの中でどうバランス良く、舞台のキャラ

   クターを作っていくかを1番考えたと思いますね。

   このメンバーで、どうしたらまとまりの良い『わたし

   を、褒めて』になるかなって。ま、これから稽古が

   始まるからわからないですけどね


平野 確かに(笑)


高羽 稽古が始まったら、違ったー! って思うかもしれ

   ない(笑)

 

一同 (笑い)
 

竹村 恐ろしいですね


高羽 でも、ワークショップとかやらせてもらって、オー

   ディションもそこそこ時間かけてやったもんね

平野 先日タカハ劇団のホームページを拝見させてい

   ただいた時に、中学生の時に演劇部を設立して、

   部長をやっていたということなんですけど‥


高羽 はい、そうなんです


平野 演劇を初めたきっかけとかありますか?


高羽 なんかすごい、公明正大なことを言いたいところ

   なんですけど、これたぶん君たちわかんない…、

   おっさん(嶋田)以外はわかんないと思うんだけ

   ど(笑)


一同 (笑い)
 

高羽 『ボンボン坂高校演劇部』ていうギャグ漫画あっ

   たの知ってる?


嶋田 ありましたね(笑)


高羽 少年ジャンプで、すっごいくだらないギャグ漫画

   があって。それが『ボンボン坂高校演劇部』て
   タイトル通り、演劇部のキャラクターの人たちの

   漫画なんだけど、一切演劇はしない(笑)


一同 (笑い)


高羽 とにかく変なキャラクターばっかりなんだけど、で

   もなんだかそれがすごい好きで。中学校になった

   ら部活が始まるから、演劇部もあるだろうって思っ

   てたの。でも中学に入ったら演劇部がなくて! す

   ごいびっくりして、じゃぁもう作ろうって思った(笑)


四人 (驚愕)


嶋田 作れるものなんですね!


高羽 演劇やりたい仲間を5人集めろ! みたいな。

   それで本当に漫画みたいに根回しして。児童劇

   団に入ってました! て言って、声をかけてみ

   り。あとは、仲良い子にやろうよとか声をかけた


一同 (笑い)


高羽 校長先生が、内偵情報によると、どうも演劇が好

   きな校長らしいって情報があって(笑)よし今だ!

   って校長室に行って、
   「友達5人集めたんで、演劇部作ってください!」

   って言ったら、次の年の始業式で、「今年から演

   劇部できまーす!」って言われて!

   だから自動的に、初代部長になって、2年、3年

   と二年間部長をやったんだよね

―役者として忙しくなったら

​ 脚本家は辞めるつもりだった

竹村 その頃からオリジナル脚本だったんですか?


高羽 あれだよ、図書館に置いてあるさ、あの、学校

   でやる用のさ…
 

竹村 教材みたいな?


高羽 そうそう。教材用演劇脚本集とか 。 中学の頃

   はその中から探してた。まだ東京でやってるお

   芝居のこととか、想像もつかなかったから。

   それで、高校に入って初めて、本屋さんで戯曲

   って売ってるんだ! みたいな


竹村 自分で書くようになったのは大学に入ってから

   ですか?


高羽 そうだけど、自分で書きたいとか一瞬も思った

   ことない


一同 えー!


高羽 役者がやりたくて、大学でも演劇をやろうと

   思って、演劇が有名な大学に入った。だから

   役者をやっていこうと思ってたんだよね。

   でも、たまたま所属してた学生劇団が、毎年

   1年の締めくくりに、新入生の力試しで、新入生

   だけで公演をやりなさいっていうのがあって。

   周りはみんな役者をやりたいって子ばっかり

   だったし。まぁこのメンツだったら、私が一番

   書けそうかなーみたいな感じで。

   それで脚本を書こうってなったのが始まり
 

一同 へー!


高羽 でも、役者もやりたいから、自分で書けば、役

   者として出られるかなって思って始めたのが、

   タカハ劇団。

   だから役者として忙しくなったら、やめるつもり

   だったの(笑)全然その気配ないけど


平野 過去の公演情報を拝見させていただいたんで

   すけど、高羽さんの名前が役者として、すごい

   たくさんありましたね!


高羽 そう。スキあらば出ようと思ってる(笑)作家兼

   演出でよくあるじゃん。いいところで、ちょっと

   出番があるみたいなそういうパターンで!

   でも、あるときからスタッフからやめてって言わ

   れて。


平野 えー、なんでですか?


高羽 まあ、結局ほかの役者の方が、私より芝居が

   うまいっていうのがあって。あとは企画としては、

   私が演出に専念していた方が、質がいいじゃん。

   それに私が野田秀樹さんみたいにやってもでき

   ないなーって


竹村 すごいですよね! 私は野田さんの舞台に出さ

   せていただいたことがあるんですけど、自分で

   演出して出演もするのを間近で見て、どういう

   感覚で見ていらっしゃるんだろうって


高羽 すごいよねー!

   だから野田さんは天才なんだよ!


竹村 高羽さんもやられてたから、どういう感覚で見

   てるのかなーって


高羽 それこそ高校生の時とかは平気でできてたん

   だよ。人の脚本だからっていうのもあるかもし

   れないけどね。

   でも自分の脚本を演出しようってなると、まず

   自分の理想とする世界観を実現させなきゃい

   けないっていうことに意識がいっちゃって。

   役者として集中することがすごく難しくなって

   しまった。

   脚本を書けば書くほど、難しいなって。

   あとは自分のセリフを書いて、役者に見せる

   のも恥ずかしいじゃん! 高羽これ自分がこう

   喋ろうと思って書いてたんだーって思われる

   かなとか、変なこと気にしちゃったり‥


竹村 お手本にならなくちゃとか?


高羽 そうそう。あと高羽は演出ではまぁ色々言うけ

   ど、たいして芝居できないなーとか


竹村 そんな(笑)


高羽 いやー、絶対そうだって! 思うに決まってるじゃ

   んって! だからその辺の状況をクリアできるよう

   であれば、隙あらば出ようと思ってます(笑)

平野 では、『わたしを、褒めて』は女優が出てくると思

   うんですけど、高羽さんが考える女優についてお

   聞かせください!


高羽 私、あんまり物事をカテゴライズして考えるのが

   好きじゃなくて。だから別に、ことさら女優につい

   て書いたっていうつもりは全然ない。

   人間の自己表現とか、自己承認欲求みたいの

   があって、それは男女問わず誰でも老若男女

   持ってるものだと思うから。

   一番端的に凝縮して、表現出来る素材として、女

   優っていうキャラクターを置いてるって感じかな


平野 うん、うん。


高羽 だから別に、全員男優でも成立するなって思う

   んだよね。女優も男優も一緒でしょって思う。

   みんなヤキモチ焼きだし、「自分のこと、なんで

   見てくれないの?」ってすぐ思うでしょ?


一同 (笑い)


高羽 すごいダメ出しすると、「高羽さんは私のこと嫌

   いなんだぁ…」ってさ。良かれと思ってダメ出しし

   なければ、「私には興味ないんだ」とか言って


一同 (笑い)


嶋田 面倒くさいですね、役者って。


高羽 本当に。でも役者をやろうって人であれば、男女

   問わずその辺の気持ちってやっぱり持ってて当

   然だと思う。それが、役者であるからこそ強調さ

   れるけど、普通の人でもそうだと思うし。またそ

   れが可視化できる世の中だなって思ってて。

   SNSがあるからさ


平野 はい。


高羽 あそこって「私を見て!」の集積所じゃない。

   それを誰も恥ずかしいことだと思わない


一同 (納得)


高羽 でも私は、結構すごいことやってるんだよって思

   うけどね。私のこと可愛がって!私のことすごい

   って言って言ってー! 褒めて褒めてー! って気

   持ちの集まりじゃない? だからそういう、現代の

   人間の象徴として「女優」がいるって感じかな


平野 なるほどー!


竹村 でもカテゴライズしないっていうお話を聞くと、男

   優バージョンも観てみたい!


嶋田 たしかに(笑)

―「いつもの感じと違うね」

​ というのを見てもらいたい

平野 それでは、最後に、この作品に対する意気込み

   を、出演者1人ずつお聞きしたいと思います!


竹村 とりあえず、今現在、あることに挑戦していて、そ

   の結果がどうなるのかは本番のお楽しみなんで

   すけど。

   今回の役は、初めてチャレンジするような役どこ

   ろだなと思っていて。自分でもどうなるのかなって

   いう不安と楽しみとが両方あります。

   それから、大先輩の役者さんが出演してくださる

   ので、この方達と一緒にやって、どんな作品がで

   きあがるんだろうとか、いろんな要素が集まって

   いるので、意気込みというよりは、ワクワクな感じ

   です。


寺西 今までは僕たちをよく知る方たちが演出してくだ

   さってたけど、今回高羽さんは見ている期間が

   今までの演出家とは違って短いので、そこはフ

   ラットな視点で、みんなを見てくださるなと思って

   いて。0からの出発だと思ってます。

   それが僕の中でちょっとチャレンジというか、冒

   険で。今までの自分を知らない人だからこそ、

   違う自分を出したいと思うし、違う自分を出せる

   のかっていう不安もあるし、ワクワクとドキドキが

   今入り交じってます。

   だからこれからの稽古と本番を迎えるのが楽し

   みですね。


嶋田 僕はやっぱり客演先でお芝居するのと、自分の

   劇団でお芝居するのは違うなって思ってて。
   ホームでやるという安心感があるんだけど、今回

   それがホームでありつつも、半分は客演みたいな

   新しい形、新しい人達とやるっていうので、そうい

   う意味でドキドキ、ワクワクしてる。

   それがどういう感じになるのか、本番がどのように

   なるか、楽しみです(笑) はい。じゃあ‥、


平野 え?次、私が言うんですか?


嶋田 勿論。


平野 私に振られると思ってなかった(笑)


嶋田 なんでや(笑)


平野 えーと、でもあの、私はあることをする役なんで

   すけれども。本当は凄くどんくさくて、初めてお芝

   居を始めた時は、スキップも出来ないような…


一同 えーっ?!(驚き)


平野 運動音痴だったんですよ。手足がバラバラで、

   それで先生にも帰れ帰れって言われて。

   それがずっと私のコンプレックスで。でも、ずっと

   練習してきて、ちょっとだけできるようになったか

   ら、それを舞台上でチャレンジできるっていうのが

   すごく楽しみです。


高羽 集大成なんだ


平野 そうですね


高羽 手足バラバラ人間としての集大成(笑)


平野 あの役は、手足バラバラじゃないじゃないです

   か!(笑) むしろ、綺麗な服着て、かわいくて。

   なので、その集大成を、頑張って目指したいな

   と思ってます!


平野 では、最後に、高羽さんから、このお芝居の見

   所をお聞きしたいと思います!


高羽 見所! この作品は、笑って楽しめるコメディだ

   と思うので、ぜひそれを期待して、観に来ていた

   だければなって思います。

   また、今までのアネモイ作品を観たお客さんに

   は、彼・彼女たちはこんな表現方法を持ってい

   たんだーっていう、いつもの感じと違うねってい

   うのを、見てもらいたいとも思ってます。

   お話の内容自体は、面白いものだと自信を持っ

   て言えるので、私としてはこれを若い力で作って

   いくってことの醍醐味を味わっていただきたい。

   アネモイでやるからこそ、これだけパワフルな表

   現になるんだっていうのを見てもらいたいなと思

   ってて。皆も別に変な背伸びをしないで、稽古を

   一生懸命やって、良い芝居を作ろうと挑んでくれ

   ればと思います。

   この意気込みに答えられる以上の、良い演出を

   していい作品にしたいなぁ、なるだろうなぁと思っ

   ているので! お客さまにはもう、ただただ面白

   いお芝居観に行きたい! っていう、単純な気持

   ちで観に来てもらえればいいかなぁって思ってい

   ます!


平野 ありがとうございます! それでは、これで座談会

   を終わりたいと思います


一同 ありがとうございました!

旋風計画13回公演

今回は、旋風計画始まって以来初、外部から演出家を

お呼びしての公演!タカハ劇団、高羽 彩さんをお招き

しております!

ということで、今回は旋風計画メンバーの嶋田、竹村、

寺西、平野から、高羽さんへインタビューを行いました!

わたしを、褒めて

Interview

INTERVIEW

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